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東 弘 経歴ラスター彩の復元たちはだかる試練さらなる高み白磁と青磁の世界Digital City Gallrey
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ようこそ東 弘 先生のギャラリーへ、ここでは東先生の作品とラスター彩復元への挑戦への物語を紹介しております 。

ラスター彩は、12世紀のペルシャ陶器の技法の1つで、Lusterとは落ち着いた輝きの意味という言葉で、金色に輝きながらも金とはまた異なる落ち着きをもつといった特徴があります



それではごゆっくりお楽しみ下さい


ラスター彩牡丹文鉢
ラスター彩牡丹文鉢


ラスター彩孔雀文皿
ラスター彩孔雀文皿

ラスター彩楽園図水指
ラスター彩楽園図水指
ラスター彩花文双耳水指
ラスター彩花文双耳水指


ラスター彩鳳首水注
ラスター彩鳳首水注 


ラスター彩孔雀目文鉢

ラスター彩孔雀目文鉢



ラスター彩の復元

 よく言われる言葉であるが,人生とは人と人との出合いであると。偶然出合った男女が相手に理想像をみつけて運良く一生を共に暮らすこともあれば,胸に秘めたまま別の一生を送ることもあろう。美術品についても同じことが言えようか。  当時東洋の陶磁器を作っていた懲のもとに12世紀のペルシャのラスター彩(lusterとは落ち着いた輝きの意味)の鉢が持ち込まれた。イスラム陶器の全貌についての知識のなかった私にとって全くの驚きであった。金色に輝くが金とは異なる落ち着きがあり,中国陶器とは全く異なるデザイン,それらに魅せられて時期をみてぜひこれを復元してみようと思った。

 その後,日本・朝鮮・中国の陶器をほぼ作り終えて作品集を作る段楷になり,旧知の加藤卓男氏に序文をお願いすることになった。同氏は本年3月に人間国宝に指定されたが,すでに昭和47年頃世界で初めてラスター彩を復元され,作品も次々と発表されていたこともあって,私は第一回の個展(昭和62年)を給えて早速ラスター彩にとりかかった。


たちはだかる試練

 暗中模索の中,何度か中止を思ったこともあったが,出来上がってから加藤卓男氏と焼成方法について話して見ると技法にかなりの差異があった。  いわゆるイスラム陶器は8世紀頃より始まり,高い投術と宗教や民族文化を背景にしたデザイン,例えばイスラム文字の文様,細密画の技法,独特の動物画など今日でも特有の芸術性が見出され,中国陶器と共に世界の焼物の二つの流れになっていた。
その中でラスター彩の陶器は9世紀の初めメソポタミアに始まり,主にペルシャ,エジプトで作られていたが,モンゴルの侵入と共に衰退し14世紀にはほぼ消滅した。
その当時でもラスター彩はイスラム陶器の花として高く評価され上流階級で用いられていた。現在もイスラム教のモスクの中でラスター彩のタイルを見れば,異国情緒あふれるデザインと華麗に輝く紅彩は何人も引き付けて止まないであろう。

 この技法の特徴は焼成した白い錫の鉛釉の上に,銀あるいは銅の液で絵を描き,焼成した時にこの金属粒子の大きさが光の波長よりも小さく,粒子の間隔が波長よりも広いと反射光の干渉によって虹のように輝いて見えるのである。私は銀又は鋼の化合物をラペンダー油に懸濁して用いたので,焼成中に200℃を越す頃になると殺風景な窯の小屋にもラベンダーの芳香がたちこめてやすらぎを与えてくれた。


さらなる高み

 研究の最後の段階で走査型電子顕微鏡写真を撮影して,ほぼ理論通りの金属粒子の分散が確かめられた。  唐の時代よりペルシャの文化は中国に著しく移入されたが,ラスター彩の技術は伝わらなかった。ただ宋の時代,ことに南宋の建窯において曜変天目,油滴天目 禾日天目が作られたが,これらはいずれもラスター現象を呈している。アジアの東西で同じ時代に同じ原理の焼物が作られたことに歴史の不思議さを感ずる。
昨年東京の静嘉堂文庫美術館でこの曜変天目茶碗をみたが,まさに銀河宇宙の饗宴を窺わせるものであった。

ラスター彩を中心にした第二回の個展(平成5年)のあと油滴天目を手掛けているが,この曜変天目はまさに胸に秘めたまま一生を送る憧憬の相手に終わるのであろうか。


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白磁と青磁の世界

白磁花生
白 磁 花 生
染付菱形法隆寺文水指
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青釉花弁文高台鉢

青釉花弁文高台鉢 

青磁浮牡丹文盤
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